中古車販売業を営んでいる株式会社プラスワン様。
中古車販売の契約には、いくつか必要な書類があります。
ユーザー情報、車検証、出品表、見積書などのデータを
これまで手作業でデータ入力をしていました。
ところが注文数が増えるにつれ、
これらの作業が膨大になりマンパワーが不足してきました。
販売システムへのデータ連携が遅れ、
注文のキャンセルが発生したこともあり、
機会損失を減らしたいとのご要望がありました。
そこで、車両販売システムへのデータ入力を自動化するシステムを
ご提供させて頂きました。
提供したシステムは、まず受注システムから
ユーザー情報が記載されたExcelファイル、車検証、出品表、見積書を
ダウンロードします。
その後、車検証、出品表、見積書の3ファイルをOCRで読み取り、
データにします。OCR導入で問題になるのが、
手書き文字の読取り、そして書類のフォーマットの違いです。
出品表には一部手書き文字が含まれ、
読取精度が落ちるため運用担当者が検査することで問題をクリアしました。見積書は各社フォーマットが違うため、OCRで読み取ることが出来ても、
目的のデータを取得することが難しい場合があります。
しかし弊社は、見積書や請求書など各社違うフォーマットでも
目的のデータを取得可能な独自のノウハウを持っています。
このロボットではそのノウハウを活用し、
見積書の正しい金額の取得を可能にしました。
運用開始時点で、年間およそ4320時間、1080万円の削減効果がありました。
削減効果も去ることながら、人手不足の問題を解決できました。
以前は手作業でやっていたところを、ロボットで代替することで、
販売システムへの連携遅れがなくなり、
その結果、機会損失もなくすことができました。
それまでデータ入力を担当していたスタッフを、企画、営業などの
高付加価値業務へ専念させることができ、
ロボット導入で事業が大きく好転した例と言えます。